- 中国輸入
- 2022年3月24日
- 2024年8月8日
タオバオ 在庫切れと在庫確認の舞台裏-中国輸入の無在庫編
神戸バンブー代行のバンブーです。
タオバオでの仕入れで一番避けたいのは仕入れした後に在庫切れになることですよね。
販売しているのになぜ在庫切れが起きるのか、その本当の理由を大解説!
タオバオでの仕入れ実績20万点以上の経験からお伝えします。
経験上での個人的考察です
下記でご紹介している事情はバンブー自身の中国居住経験とビジネスの経験による考察です。
全てのセラーや中国人が当てはまるわけではなく傾向があるというようにご参考頂ければ幸いです。
タオバオの販売事情
色々な出店者が混在している
タオバオは出店のハードルが非常に低く費用もかからないために非常に様々な出店者が混在してます。
バンブーも以前タオバオで日本の商品を販売していたこともあり現在も保有しているくらいです。
- 小売店
- 卸
- 個人店
- 工場
- 転売ヤー
- アフィリエイター
- アカウント売買目的のセラー
そのためにきちんと運営されている店舗を見極めるのはとても困難で、
実際に発注して届くかどうか、その商品がどうなのかを見てみないと本当のことはわからず、事前に知るのは非常に難易度が高いです。
仮に1度発注して同じ 店舗で同じ商品を発注しても違った商品が来ることも多く、バイヤーからすると非常に頭が痛いです。
そもそも本当に在庫を有しているセラーが少ない
販売しているように見せかけて受注発注をしているセラーはとても多いです。
流れの一例)
セラー→中国の仕入れ元→代理商→メーカー
荷物はメーカーか代理商から直送されますが実はこれくらい中間業者のような業者が関連していることは中国では珍しくありません。
タオバオへの問い合わせがあまりスムーズにいかない理由はここにあります。
大元のメーカーでさえ最初少し生産してその後の受注状況を見て再生産するかどうかを決めているので再生産するかどうかはその時点では誰もわからないのです。。
なので一番フロントのセラーからすると、「在庫があれば発送されるし、なければ発送されません」というスタンスが基本となります。
日本人からするとあまり受け入れられないやり方ですよね。
人気のメーカーや人気の商品は1度目の生産量も多く取り扱いたいセラーも多いために画像検索をするとたくさんセラーが出てくるというわけです。
ですので在庫切れリスクを回避するためにはそのような商品を選定していくことで一定の効果が得られます。
→無在庫トラブルが起きにくいタオバオ店舗の選び方 こちらで詳しく解説しております。
違う店舗に見えて運営元が同じ
在庫切れと回答が来たときに別店舗でまだ売っているように見えることも多々ありますが、
問い合わせると実は運営元が同じであることも多く、同様に在庫切れであることが多いです。
違う店舗から問い合わせに入ると問い合わせ先が同じであるためにすぐに分かります。
在庫確認は必ず有りますと返答が来る
上記の理由により本当の在庫の有無は発注してみないとわかりません、問い合わせても中間業者たちもしっかり調べて答えてくれません。
本当に発注してくれるかどうかわからない相手の質問に答えてる暇はありません、
それよりも実際に発注してくれた人のオーダーの手配をした方が確実だからです。
そこで実際に受注を取るために必ず在庫ありますと回答がきます。
ところが「在庫があれば発送されるしなければ発送されません」という基本スタンスのため後日在庫切れになってしまうことがあるということです。
これが日本人からすると全く理解できずに「騙された、中国人はよく嘘をつく」という認識になるわけです。
取引実績を増やすのが目的
アカウントを売買する目的、もしくは本当にショップを運営するけど取引実績が少ないので最初は見せかけの取引実績を積み上げるために格安で販売し、後日在庫切れキャンセルをするというパターン。
しかし優良なセラーは存在する
しかしながらもちろん全てのセラーがそういうわけでもなく、数多くあるセラーの中にも優良店と言われるセラーは一定数存在します。
まずは下記の記事を読んでいただき試してみてくださいね。
→無在庫トラブルが起きにくいタオバオ店舗の選び方 こちらで詳しく解説しております。
中国の商習慣、文化の要因
代理商文化
流れの一例)
セラー→中国の仕入れ元→代理商→メーカー
をご紹介したように、中国では代理商が昔から当たり前のように存在します。
簡単に言うと販売代理店のような存在ですね。
物流でも代理商がありますし、色々な業界で存在します。
中間業者が増える要因でもありますが中国という巨大な国だと仕方ないのかもしれません。
転売の転売の転売
商品だけに限らず不動産などでも又貸しの又貸しの又貸しの又貸しの・・・
なんてことは中国ではよくあることです。
工場だと下請けの孫請のそのまた下請けの・・・・と言うように5つくらいあっちこっちいくこともあります。
お客様は神様じゃない
中国は人口が日本の比じゃないくらいたくさんいます。
中国語では「有人卖就有人买」という諺があり、売る人がいれば買う人がいると言う意味です。
なので買わないならいいです(他にたくさん人もいますし)と言うのが基本的な感覚なようです。
お金を払わない人のためにわざわざ本当に手間暇かけていろいろ調べてくれないと言うのがここに起因します。
予防という概念が希薄
日本人は事前確認してトラブルが起きないようにすることが当たり前のように感覚としてあり、
事前に伝えてなければ悪い
とさえ思うこともしばしばです。
中国では逆に「問題が発生したらそのときに対処すればいい」という感覚のため
なんでも事前に確認したがる日本人はとても煩雑だと感じるようです。
その上オーダーがちょっとしかこないとなるとため息をつきたくなるのもわからなくはありません。
中国と交渉する際はある程度オーダーしてからじゃないと
(もしくはオーダーする意思を見せてこうしてくれたらこうオーダーするとオーダー前提)
うまく交渉はできないことを経験上強く感じます。
日本でもある程度は同じ部分があるかもしれませんね。
本音と建前がはっきりしてる
日本に比べると非常に分かりやすいくらい本音と建前がはっきりしています。
バンブーも最初は戸惑いましたが慣れると日本人よりすごく分かりやすくていいなと思う面もあるくらいです。
例)
納期の問い合わせに対して返答がない≠返答したくない、在庫ない、発送できない
できないとは言わずにグダグダ関係のなさそうな話をする≠やりたくないか本当にできない
できないと言わない≠メンツが潰れるから
お金を支払って初めて本当のことがわかる
上記の事情により、支払いをして初めて本当の事実が分かります。
実際に発注して届くかどうか、その商品がどうなのかを見てみないと本当のことはわからない
ただし中国の文化に慣れてないうちは全く理解ができずに苦しむと思います。
あくまでそういう事情が中国にはあると言うことを知っていくことが成功への要因の1つであることは間違いありません。
実際にたくさん売り上げをとっているショップさんはこの辺りに対して変えていこうとするのではなく、
その中でどううまく仕入れをしていくのかと言うスタンスで取り組まれているようです。
弊社も代行業者としてできる限りのことを弊社ではサポートしておりますのでお気軽にご相談ください(^^)
まとめ
- タオバオには色々なセラーが混在している
- 本当に在庫を持っているセラーは少ない
- 複数店舗運営しているセラーがある
- 必ず在庫ありますと回答がある
- その中でも優良なセラーは存在する
- 中国には独特の商習慣、文化がある