中国輸入 不良やB品が多い根本的理由と同商品の不良が続く本当の理由

中国輸入 不良やB品が多い根本的理由と同商品の不良が続く本当の理由
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神戸バンブー代行のバンブーです。

ご存知made in Chinaは不良品が多く、入荷し検品したけど不良だった、、、というのは日常茶飯事ですが再手配しても再手配しても不良になってしまうこともあり、どうしてそうなってしまうのか根本的理由をこの記事で解説します。

まバンブーは中国に関連する仕事を会社員時代含めるともう16年になり、工場でのサンプル開発や生産管理などを日々行なっていた経験を基に書いております。

不良品やB品が多い理由

1番の原因は材料

工場(メーカー)の役割というかメインの業務は最終製品として生産(組み立てること)にあり、それに必要な部品や材料を各資材屋さんに発注します。

そしていざ材料が工場に到着するとその時点ですでにB品もしくは不良であることが多々あり、その材料を使って組み立てていくので出来上がった製品も自ずと不良かB品になるという構図です。

ちろん生産中についた傷や汚れなどもあると思いますが特に軽微な汚れや傷などはほぼそのパターンと考えられますし、もし一部傷や問題のある部分を除いて生産するとしたら材料の効率が悪くなり生産コストがアップしてしまうのと、そもそも日本で言うB品レベルがあるのが当たり前なので特段気にせずに生産が進んでしまうというわけです。

中国の担当制の要因

中国ではよく言えば業務分担がはっきりしており、「この仕事担当だ」という人がいて手が空いたらよそを手伝うという概念は希薄です。

そして担当の業務のみ遂行するので、流れてきた製品にやや瑕疵があったとしても「これは問題では?」と上げていく文化があまりありません。なのでB品みたいな製品もどんどん流れていきます。

無在庫直送

国内向けと海外向けがはっきりしてる

以前上海に在住していた時も街中の商店みたいなところでも値段と品質がそれぞれ違う「国内向け」と「海外向け」と並べて売っているのをちらほら見かけました。

iPhoneの画面が割れて街の修理屋さんに持っていくと「国産の液晶か純正か」と聞かれたことがありました。国産の方が安いけど品質や画面の色の感じが悪い、でも安いといった具合です。これも材料が根本的に違うのでしょう。いい材料はいいです。

タオバオや1688は完全に中国国内向けの商品ですのでその分安価ですが品質も落ち、不良率も上がるということになります。

お酒とか木材もそうなんですけど安い材料には色々なものが混ざっています。アパレルで素材がはっきり分からないのはこの辺りが原因で、工場どころか材料屋さんもわからないのです。ましてや検査なんかするコストはかけられません。

安い=品質↓不良率↑

上述のように材料に問題があるのは安い材料により顕著となります。そしてそれを扱う人件費も安ければそれに相当した従業員となり、管理の面からも甘くなることは容易に想像がつきます。

前提としてる量の桁が違う

中国で生産、もしくは仕入れをする際の本来の最大のメリットはスケールメリットを活かすことです。

大量生産し、大量輸入することでコストを圧縮し大きな利益を出せるというやり方ですので、中国人からすると大量の生産量を考えるとそりゃ不良品も増えますよ〜という感覚です。

同商品の不良が続く本当の理由

返送されたのを再利用

不良として返送処理した商品をそのまままた再度送ってくるパターンがあります。

これは本当にやめて欲しいのですが、こちらで検品して不良としたから返してるのにしれっと同じものをそのまま送ってくることがあります。

会社員時代に生産管理をしていた時にも同じようなことがありこれには本当に悩まされました。工場に持って帰って補修してきたかと思いきやそのまままた送ってくるのです。

本当に困りますね。。

その生産ロット全部が不良か欠陥

これもよくあるのですがその回に生産された製品が全て(もしくは大部分で)同じ不良があるというパターンです。

この場合だと違う個体を送ってもらっても同様の症状がありやはり不良となります。これで返品と仕入れのし直しを繰り返していると嫌がらせだと思われて通報されたり仕入れアカウントが制限されたりすることがあります。

回避するために別店舗で発注すると実は運営元が同じだった・・・なんてこともよくあります。

無在庫直送

不良を伝えて良品を送ってください

とセラーに連絡して伝えてわかりましたと回答があっても同様なケースも多いです。

もしくは「気に入らないなら返品してね(運賃は負担しません)」というだけの返答も。

その理由についてはこちらの別記事でタオバオ事情を詳しく記載しておりますので併せてご覧ください。

タオバオ在庫切れと在庫確認の舞台裏

いいとこ取りの無在庫

とまではいかないですが、国内向けの安価な商材を必要な分だけ1つずつ安く仕入れられるという点においてタオバオや1688はやはり魅力的な仕入れ先であることはしばらく変わらないでしょう。(世界各国に中国の製品が行き渡っているので結局中国)

不良に関しても以前よりだいぶマシになってきているのも事実です。あとは仕入れ先をちゃんと選んで中国輸入代行業者ともうまく連携すればほぼ解消できるようになりました。

トラブルが起きにくい仕入れ先の選び方

中国輸入の無在庫販売をされる場合にはぜひ神戸バンブー代行に御用命を!

まとめ

  1. 1番の原因は材料
  2. 中国の担当制の要因
  3. 国内向けと海外向けがはっきりしてる
  4. 安い=品質↓不良率↑
  5. 前提としてる量の桁が違う
  6. 返送されたのを再利用
  7. その生産ロット全部が不良か欠陥
  8. 不良を伝えて良品を送ってくださいと伝えても効果なしの場合も
  9. いいとこ取りの無在庫

この記事を書いた人

バンブー社長 代表取締役社長 / 男性

竹村政彦 出自:1982年10月生まれ。兵庫県出身。2児の父。 趣味:ロードバイク、一番レフ、カラオケ 中国歴:2006年〜現在 経歴:就職後すぐに中国への出張へ同行しショックと魅力を同時に体感し北京語の学習を開始。 中国工場でOEM商品を開発生産し日本への卸や小売りをするアパレル雑貨系専門商社で8年中国側の業務に携わる。 北京語と中国工場との取引経験を活かし中国輸入で独立。 上海での滞在歴6年。 無在庫販売で取り扱った点数は40万点を超える。 「株式会社MCT COMPANY 代表取締役」 「慕兹特(上海)贸易有限公司 董事长」

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